(更新: 2025年9月)
これまでいただいた質問を参考に、I類メディア情報学/J専攻のイチ研究室という目線でのQ&Aを作成してみました。随時更新します。
研究テーマについて
テーマはどのように決めるのか?
基本的に佐藤の方で研究課題やその解決方法の大まかな方針を用意し、研究室配属時点で渡しています。その後、勉強会や文献調査、簡単なシミュレーションなどを経て具体的な提案へと落とし込んでいく流れです。
理論的な研究を行うのか?
テーマによらず、理論的な考察→計算機シミュレーション (→実機実験)と、一通りを広く浅く行ったり来たりする場合が多いです。研究課題を抽出した後は、その解決策を一定の根拠 (=理論)に基づいて考察することになります。その考察結果の検証には、計算機シミュレーションが役立つでしょう。検証結果が芳しくなければ、理由を考察の上、また検証...というように、考察と数値計算の往復が基本となります。
そのあたりを踏まえつつ、理論設計ベースや実験ベースなど、学生の得意領域に合わせた掘り下げができるよう調整しています。
研究室の様子
どういったスケジュールで進みそうか?
B4の前半は基礎勉強が多めです。学生の履修科目に合わせ微調整しますが、基本は以下のような流れです:
4-5月 :基礎勉強 (確率統計, パターン認識, 無線通信など), プログラミング課題
6-7月 :研究テーマに関連する最新の論文の輪読 (1-2本)
8月 :論文調査+課題整理, 簡単なプログラミングなどによる動作検証など
9月- :整理した課題の解決策の考案
修士では、卒研の内容をベースにB4の冬-M1前期までの国内学会+国際学会各1件の投稿を目標としています。
コアタイムは?
コアタイムは設けず、ミーティング (1-2週間に1回程度)への参加以外の活動方法は自由としています。
ただ、研究室で周囲と話す時間を取った方が細かい問題の解決もスムーズですし、研究室での活動を推奨しています (+それに足るように諸々の環境は整備しています)。
使用するプログラミング言語は?
特に指定はしていません。基本的にはPythonを使用しています。
ワイヤレスについて学んでいないが大丈夫か?
そのつもりで研究スケジュールなど組んでいます。まずは、6GやWi-Fiなど興味があればOKです。
その分、メディアや経営・社会情報学の学生は情報学、プログラミング、オペレーションズ・リサーチなどの学習に時間をかけてきたと思います。いずれも関連研究に取り組む上で欠かせない領域であるため、そのあたりが発揮できるようフォローします。
もちろん、関連科目をパスしていればなおよしです (例: 情報通信システム、コンピュータネットワーク)。
配属希望時のあれこれ
経営・社会情報学コースの学生だが受け入れ可能か?
OKです。当研究室では、統計学や空間情報科学、多変量解析、オペレーションズリサーチなどの活用機会多数です。
そういった分野へのバックグラウンドを持つ学生も歓迎します。
博士課程への進学を検討しているが問題ないか?
ウェルカムです。
近年は博士課程学生向けの支援も充実しており、(運が絡むものの) 金銭面での悩みも対策しやすくなってきました。
進学の希望決定が早いほど対策も取りやすくなりますので、検討段階でまずはご相談ください。